公益財団法人中辻創智社 創立10周年記念シンポジウム

2025.11.89:00-20:00

京都タワーホテル 7階「橘」

OVERVIEW

公益財団法人中辻創智社は2025年11月に創立10周年を迎えます。これを記念し、当財団の中核事業である研究費助成公募の採択課題について、研究発表シンポジウムを開催します。

長きに渡り豊かな自然環境を守り、その先の未来に繋げていくためには、将来の自然環境保全にとって支えとなり得る基礎研究の芽を広く守り育てることが重要です。ところが、短期的な意義が見えにくい研究領域では、十分な研究費を得られず、研究継続を断念せざるを得ない状況が存在しています。

若手研究者が資金的な理由で夢を諦めないように、いつか日の目を見るであろう研究が支援不足で途絶えてしまわないように、私たちはそのような願いを込めて研究費助成公募を実施しています。

本シンポジウムは研究者・大学院生を中心に、2025年11月8日(土)、9:30~17:45(懇親会18:00~20:00)京都タワーホテルにて開催します。参加費・懇親会費は無料ですが、事前の参加登録が必要です。

中辻創智社の10年の歩みとともに、豊かな未来へ研究の種を蒔く一日に、ぜひご参加ください。

OPENING REMARKS

9:30〜9:45

中辻 憲夫

  • 公益財団法人 中辻創智社 代表理事
  • 京都大学名誉教授
  • 理学博士(京都大学)
  • 生命科学研究者

SESSION1

9:45〜11:00

座長

伊村 智

  • 国立極地研究所 生物圏研究グループ教授・副所長
  • 総合研究大学院大学 複合科学研究科 極地科学専攻 教授
  • 理学博士(広島大学)
  • 第49次および64次南極地域観測隊総隊長

井上 侑哉

国⽴科学博物館植物研究部

分子情報を用いた日本産センボンゴケ科の分類学的再検討

堤 崚太

和歌⼭県⽴医科⼤学薬学部

緑藻:クラミドモナスにおける銅ストレス耐性化メカニズムの解析

SETIAMARGA, Devin H. E.

和歌⼭⼯業⾼等専⾨学校

寄り戻しても前の関係には戻られへん:カイダコが再獲得した偽貝殻

⼭⼝ 忠則

長崎大学

平衡石と海洋数値モデルによる分析から見えてきたスルメイカの資源変化

指村 奈穂⼦

山梨大学大学院総合研究部工学域土木環境工学系

コニシハイノキ、アオバノキ、カンザブロウノキの生育環境の違いと種分化に関する考察

SESSION2 Flash Talk

11:15〜12:15

座長

伊藤 元己

  • 東京大学名誉教授
  • 理学博士(京都大学)
  • 元 東京大学駒場博物館(自然科学博物館)館長

吉田 誠

福知山公立大学

特定外来生物チャネルキャットフィッシュの
冷水域・汽水域への分布拡大を可能とする行動特性の解明

秋田 佳恵

日本大学

発芽初期の植物葉における広域電子顕微鏡画像解析

大平 敦子

多摩六都科学館

離島における発光トビムシの探索と土壌生物の教育普及活動

長太 伸章

国立科学博物館生命史研究部

博物館収蔵陸貝標本の非破壊DNA解析

蓑島 悠介

北九州市立自然史・歴史博物館

DNA情報に基づく水生ガムシ類の普通種と広域分布種の再検証

田中 源吾

熊本大学 くまもと水循環・減災研究教育センター

中枢神経系の化石が拓く進化学ー節足動物を例にー

松本 可南子

徳島文理大学薬学部 微生物学研究室

森林に共⽣する放線菌の多様性とその役割 〜森林保全に寄与する⽣態系の保護〜

中島 圭介

広島大学両生類研究センター

オタマジャクシの尾は、なぜあれほど早く失くなるのか?

寺井 章人

琵琶湖博物館

琵琶湖の在来魚を支えるエサの解明に向けて

青山 剛士

名古屋大学・ITbM・ライブイメージングセンター

オーキシンの細胞内動態とシグナル伝達を繋ぐ新展開

成川 恵

東洋大学食環境科学部

炭素資源循環に関わる新奇微生物の分類・代謝・生態的機能の解明

SESSION3

13:45〜15:00

座長

中⾺ 新⼀郎

  • 京都大学医生物学研究所 准教授
  • 理学博士(総合研究大学院大学)
  • 獣医師

井筒 ゆみ

新潟⼤学理学部

発⽣過程の上⽪器官形成に働く自己組織と非自己組織を識別する⾃⼰免疫システム

磯⾕ 綾⼦

奈良先端科学技術⼤学院⼤学

哺乳類の妊娠における種間差バリア

芳⽥ 剛

国立感染症研究所 エイズ研究センター

動物種を超えるウイルス伝播の分子メカニズム解明

野呂 和嗣

静岡県⽴⼤学

太陽光照射下における海洋プラスチックごみと多環芳香族炭化水素類の相互作用

⼭梨 裕美

京都市動物園

動物福祉の評価と実践~動物園・水族館に暮らす生き物をめぐって~

SESSION4

15:15〜16:15

座長

沼⽥ 英治

  • 京都大学名誉教授
  • 京都大学総合研究推進本部 参与 特定教授
  • 理学博士(京都大学)

河上 康⼦

⼤阪市⽴⾃然史博物館

斑紋型に⾊彩多型をもつダンダラテントウの分⼦系統解析

樋⼝ 亜紀

国⽴科学博物館動物研究部

大都市内孤立林における希少猛禽類の食性・繁殖・空間利用
~成熟林を好むフクロウ・オオタカに見る都市生態系の機能と課題~

中江 雅典

国立科学博物館動物研究部

見えてきた!生息域外保全での継代飼育ウシモツゴの側線系変異様態

中村 ⽞

東京海洋⼤学

東京湾に⽣息している希少なクジラ“スナメリ”はいつ、どこに?

SESSION5

15:15〜16:15

座長

浅⾒ 崇⽐呂

  • 信州大学理学部 特任教授
  • Ph.D. (University of Virginia)

⽯澤 秀紘

兵庫県⽴⼤学⼤学院⼯学研究科

複雑なマイクロバイオームを解き明かす合成生態学とその新展開

⼩⼝ 太⼀

筑波⼤学⽣命環境系

木質バイオマスの資源価値向上を目指した新たな木質改変手法の検証

Nikko Adhitama

⼤阪⼤学⼯学研究科

ミジンコにおける幼若ホルモン合成器官の蛍光ライブイメージング

飯⽥ 敦夫

名古屋⼤学⼤学院⽣命農学研究科

グーデア科胎生魚の妊娠における母仔間での物質輸送機構

松尾 亮太

福岡⼥⼦⼤学

ナメクジにおける光情報処理

CLOSING REMARKS

17:30〜17:15

大西成明撮影

長谷川 博

  • 公益財団法人中辻創智社 理事・研究奨励選考委員長
  • 東邦大学名誉教授
  • 京都大学野生動物センター 元兼任教授
  • 吉川英治文化賞(1998年)
  • 日本学士院エジンバラ公賞(2000年)
  • 山階芳麿賞(2006年)
  • アメリカ合衆国FWS絶滅危惧種回復功労賞(2014年)
  • 日本鳥類保護連盟野生生物保護功労者表彰 環境大臣賞(2014年)、総裁賞(2024年)

RECEPTION

18:00〜20:00

会場

京都タワーホテル 9階「飛雲」

参加費

無料(事前登録が必要です)

Venue

会場

京都タワーホテル

https://www.kyoto-towerhotel.jp/

シンポジウム会場

7階「橘」

懇親会場

9階「飛雲」

JR京都駅からのご案内

  • 京都駅 烏丸中央口(中央出口)を出る

    新幹線の場合は「新幹線中央口」、JR在来線の場合は「中央口」または「西口改札」を出て右手に進みます。

  • バスターミナルを通り抜け、横断歩道を渡る

    烏丸中央口正面にあるバスターミナルを抜けて、信号のある横断歩道を渡ります。

  • 京都タワービル正面に入る

    信号を渡ってすぐの場所にある京都タワービルに入ります。左手へ進むとホテル入口が見えます。

Event Details

開催案内

日時

2025.11.08(土)受付 9:00〜

シンポジウム 9:30 〜 17:45
懇親会 18:00 〜 20:00
会場

京都タワーホテル

https://www.kyoto-towerhotel.jp/

シンポジウム 7階「橘」
懇親会 9階「飛雲」

参加費無料(事前登録が必要です)

概要
  • 2025年11月8日(土)、京都タワーホテルにて開催いたします。
  • 自然環境保全を担う生物学領域の中心的分野である生態学、分類学、及びこれらを支える基礎生物学の研究課題について、成果報告や研究計画の発表を行います。
  • 各セッションでは、歴代の選考委員が座長として登壇します。
  • 座長に加え次の選考委員が来場予定です。
    保智己先生(奈良女子大学名誉教授)
    西川輝昭先生(名古屋大学名誉教授)
    湯本貴和先生(京都大学名誉教授)
  • シンポジウム後には、参加者が自由に交流できる懇親会を予定しています(参加費無料・事前登録制)。
申し込み
  • 参加をご希望の際はこちらからお申し込みください。

  • その他のお問い合わせは下記にご連絡ください。

    (メールアドレスをご利用の際は[at]を@へご変更ください。)

申し込み期限

2025.10.05(日)